小さな会社の事務員おばちゃん

小さな会社で繰り広げられる日常へのアラフィフのつぶやき

人間不信のよね子

さあ。

それぞれの人物が出そろいましたね。

 

よね子は今でこそ愛想笑いを職場で捨てましたが、

それまでは職場の雰囲気を大事にするタイプで、

苦手な人にも笑顔で接するし、

出来るだけ自分から話題振ってみたり、

自虐ネタとかで笑いを作ったり頑張るタイプだったんです。

 

よね子はアル中で家族を裏切ってばかりの父と子供をかばえない母。

泣いてばかりで役に立たない姉の中で育ちました。

なので小さいころから大人になることが必要で

それこそ小さいころから自分が母と姉を父から守らないと!

と泣くのを我慢して大人のフリをしてきたいわゆるアダルトチルドレンってやつです。

 

その役割は社会人になっても会社でフル稼働。

不安なことも辛いことも周りにさとられたら負けだと

強い人のふりをして生きてきました。

小さいときから強いられてきたので治りません。

 

20代でもパニック障害を起こしたり

精神的にギリギリな事が多々ありました。

 

それでも職場では作り笑顔で頑張ってきたのですが、

さすがに40代に入った時に

「私はなぜ自分を押し殺してまでこんなに頑張らないといけないのか」

と思うようになりました。その気持ちは体調にも支障をきたし、

めまい、激しい吐き気、頭痛。などなど。

そのタイミングくらいで子宮筋腫が大きくなり手術することに。

1か月のお休みをいただきました。

もう手術怖いけど早く入院して休みたいレベル。

 

復帰する際に色んなものを手放そうと思いました。

作り笑顔も自分から頑張って話しかけることも。

さらに自分の親への自分がどうにか面倒みようという気持ちも

夫の親にも不信感ありつつ付き合い続けることも

(こちらも色々ありまして)

ぜーんぶ自分を守るために手放しました。

 

自分の母にも小さいころから辛かったこと。

守ってもらいたかったこと。

守ってもらえなかったこと。

強がって強いフリしてたのに気が付いてもらえなかったこと。

子供らしい子供時代を生きたかったこと。

姉と母と自分だけいつも疎外感を感じていること。

それを伝えた日電車に飛び込んで死のうと思いました。

 

正しくは思った訳ではなく、帰宅時に踏み切りに吸い込まれそうになりました。

もう頭が真っ白でした。

吸い込まれれば楽になれると思いました。

 

まだ生きててよかったと言えるレベルまでは思えていません。

ツラいんだもん。そんな簡単に前向ける程度ならもうなってるかなって。

 

電車乗るのも道を歩いて人とすれ違うのも、

運転してて他の車と走るのも。

全部怖い。

みんな自分を敵だと思ってる感じがして。

 

とにかく今は出来る限り無理をせずに日々を過ごすだけ。

それが自分に出来る事ですかね。

立ち位置が謎の部長

これで最後の登場人物。部長。

 

実はこちらの方も私の元同僚。

よね子が初めて就職した時に同じ部署にいた先輩です。

 

部長に関しては二人で話すときには私と意見が一致しているのです。

支店長とかなえさんへの不信感。

でも振る舞いがお上手というか、

いやそれが本当の大人なのでしょうが、

普段はお二人に普通に接していらっしゃる。

(社会人なら当たり前なのか)

 

だから時々分からなくなるんです。

どこが本当の顔か。

私と一緒に支店長とかなえさんの愚痴を言ってるのは

私に合わせてくれているだけで、

実はそんなになんとも思ってないのか

もしや私の方がうとまれているのではとか。

 

まあ、会社としてはそれなりに回さなきゃいけないから

あんまり面倒くさい関係にしたくないって感じなんですかね。

 

パートのかなえさん

私のお隣の席。パートのかなえさん。

よね子と同じく2児の母。

 

このかなえさん。最初はよくしゃべる元気のいい人だなって印象よかったのです。

よくしゃべる・・・。

仕事が暇だと喋り続ける・・・。

仕事終わって帰路に着くときに、しゃべりすぎてアゴ疲れるレベル。

 

で、ちょっとしゃべりすぎてしんどいな。

ってのと、なんだか会話に違和感を感じていて、

なぜこんなに話しててイラっとしてくるのだろうかと会話を思い返してみると。

彼女、家族の話ばかりするんですね。

よね子も2児の母なのでわが子かわいいのは分かります。

でもかなえさんとにかく家族の一日をすべて話してくる感じです。

 

「今日○○(子供の名前)がこんなこと言って、こうしたんです!」

っていう報告。オチとかないんですよ。

「子供がこういうことして・・・。どう思います?」

って話に回答すれば

「でもいいんです。そんなとこもかわいいんで」

じゃあ聞くなよって話。

 

例えば趣味の話とかテレビの話しても途中から

「それうちの子があーだこーだ・・・」

って話終わってないのにかなえさんの子供話に方向転換されて。

 

家族の話ばかりなのでもちろん夫のことも話すし、

自分の両親の話。しまいに自分の兄弟や姪っ子の話まで。

しかも会社の同僚に子供の話題で○○ちゃんって名前で話し出すし、

さらに姪っ子まで△△と名前で説明もなく語りだす。

 

あの・・・私あなたの親戚とかじゃないから、別に姪っ子の話とかどうでもいいっす。

てか興味ない。

 

何の話題しても自分の家族の日常を話しだすので

だんだんかなえさんと話すのが苦痛に。

さらに私が話す内容には必ず否定してくるっていうか。

週末に遊びに行ったとして「ここに行ったんだけど」

とか話すと必ず最後には「うちは行かないですけど」

みたいな感じ。イラっとしますよね。

 

それでも2年くらい頑張って無理して笑顔作って話聞いてあげてたんです。

そしたら自分の気持ちが壊れてきました。

笑顔作れなくなり、かなえさんに発声するのも返事出来なくなり。

 

私も長年色んな人と仕事でご一緒してきましたが、

ここまで家族の話ばかりする人初めてで。

かなえさんは自分の好きなこととか自分のこと何もないんでしょうかね。

 

ってことでお隣で仕事をしながらも今では日常会話はありません。

口から屁が出る支店長

 さて。今日は金曜。早く一日終わんないかな。そんな気持ちで脳内がいっぱいのよね子です。

「げふっ」

 うげ。また横目に視界に入る支店長のいつものゲップ。

一日に何度も聞かされるこのゲップ。もう気持ち悪くて。

しかもよね子は他のみなさんより支店長と席が近いんです。せめてこらえるとか何か努力してくれないかな。

ネットサーフィン中に見た知恵袋の意見でも、

「ゲップはおならと一緒だからぷっぷぷっぷと屁こいてるようなもん」って意見があったけど、激しく同意。

これを聞くたびに背中にゾクゾクと悪寒が走ります。

 

 還暦迎えるくらいになるとこういう羞恥心とかなくなるのかな。

 

そんな支店長。再び一緒に仕事をするまでもっと素晴らしい人だと思ってたんです。

元上司。当時よね子は20代半ば。その頃の支店長はめっちゃ怖い人で、でも仕事出来るすごい人だと思っておりました。

ところが。再び一緒に仕事をしてみたら・・・。自分の自慢話やら、こちらの興味ない

金融の話などを自慢げにしゃべるしゃべる。

その姿にどんどん違和感を感じるようになり「ああこの人はすごいって言われたいだけなんだ」って気が付いてしまった訳ですね。

そう。承認欲求のかたまり。気が付いたら返事するのも嫌になってる自分がいまして。

最初は頑張って笑顔をとりつくろっておりましたが、限界が来ました。それから自分に無理するのはやめて会話に入らないようにしています。

 

 それからと言うもの、いろいろ知らなそうなパートのかなえさんがリアクションしてくれるので、毎日頑張ってかなえさんに話しかける支店長。

 話しかけたいオーラの時はよね子にもかなえさんに向けてのオーラを発してるので分かっちゃうほどですよ。

それはもうかなえさんには嫌われたくなくて、時給バンバン昇給させちゃうレベル。しまいには「お父さんって呼んでいいよ。」ですって。

 

 過去の女性職員さん達に嫌われて険悪になって退職されてるのがどんどん理解出来てきました。過去に尊敬していただけに余計に残念ですね。

 

 さあ。一日乗り越えたらお休み!今日も無言で頑張りますよ!

 

「げふぅ」

・・・・・サイアク。

とある地方都市のビルに入居する小さな会社

 ここはとある地方都市。

還暦支社長。50代半ばの部長。アラフォーのパートかなえさん。

その中で働く平社員のアラフィフよね子。

 4人だけの小さな会社で和気あいあい・・・。

だと思ったら大間違い!!いや、初期の頃はまだ何も分からず楽しくやってた

のだけど。長く過ごすうちに分かってくることあるじゃないですか。

 

 実はこの会社に就職したのは5年ほど前。それまでは別の会社で長年働いてきたわけですが、家庭の事情で仕事を辞め、数年専業主婦ってやつをやってたよね子です。

 同じ会社を先に辞めていた今の支店長から「この会社で辞める人がいるからうちに来ない?」とオファーを受け、今の会社へ就職することに。

 その間パートとかも数件やってたけど、正社員はお給料が比べ物にならないし、そりゃもう二つ返事で就職しました。

 

 50半ばの部長。こちらも私と同じようなオファーを受けて今の会社に転職したよね子の元同僚。つまりパートのかなえさん以外は昔からの知り合いなのです。

 

 じゃあ人となり分かってるし、和気あいあい・・・。

人間ですもの。仲が深まるほどに分かること。いや、加齢による性質の変化ってやつもあるのかもしれない。はたまた若かったよね子が気が付いてなかった相手の本質がアラフィフともなり大人になったので(十分大人だったはずではありますが)見えてきたのかも。

 

 そんなこんなで、何とかうまく自分をごまかしつつ数年過ごしてみたけど、自分の気持ちにうそがつけない性質なので、無理して頑張るうちに会社に行くことを考えるだけで具合が悪くなるように。

 しかし!これから子供たちにかかる学費を考えると、よね子頑張るしかない!

そんな50代目前の母ちゃんよね子がクセ者の(あくあまでよね子の主観です)会社メンバーの中でのらりくらり過ごしていく為に、日々起こる出来事を昇華させるべく日常をつぶやいていくそんなお話です。